明るいスタジオを背景に、恐竜モチーフのストライプ柄が全体に編み込まれたニットセーターを着た大人のポートレート、胸から上のクローズアップ。柄が生地全体を覆う「総柄」の構成であることが一目でわかる画角。表面の凹凸で色が切り替わっている編み目の質感がわかる程度に寄る。柔らかい自然光、親しみやすく遊び心のある雰囲気

デザイン事例集③ フルデザインの実例(恐竜・熊ストライプ・犬ストライプ・魚・タイダイ)

明るいスタジオを背景に、恐竜モチーフのストライプ柄が全体に編み込まれたニットセーターを着た大人のポートレート、胸から上のクローズアップ。柄が生地全体を覆う「総柄」の構成であることが一目でわかる画角。表面の凹凸で色が切り替わっている編み目の質感がわかる程度に寄る。柔らかい自然光、親しみやすく遊び心のある雰囲気

写真をそのまま写す以外に、もうひとつの選び方がある

うちの子セーターと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは、顔や全身の写真をそのまま編み込む姿だと思います。前回・前々回の事例集でも、フルボディーやビッグフェイスといった「写し取る」タイプのデザインを中心に紹介してきました。

けれど、うちの子セーターの選び方はそれだけではありません。写真をそのまま主役にするのではなく、全体を柄として包んでしまうという方向性があります。これが「フルデザイン」です。今回は、実際に制作されてきたテーマの中から、恐竜・熊ストライプ・犬ストライプ・魚・タイダイという5つの例を見ながら、この柄で楽しむデザインの考え方を紹介します。

フルデザインは、4種類あるデザイン種別のひとつ

tricopetのうちの子ニットセーターには、次の4つのデザイン種別があります。

デザイン種別 特徴
ビッグフェイス 顔を大きく配置するデザイン
フルボディー 全身をデザインするタイプ
フルデザイン 全体に柄として配置するタイプ
ワンポイント 一部分に小さく配置するデザイン

フルボディー・ビッグフェイス・ワンポイントが「うちの子のどの部分を、どう切り取るか」という発想であるのに対し、フルデザインは切り取り方ではなく生地全体の構成そのものをデザインする発想です。顔や全身の輪郭を残す場合もあれば、モチーフを繰り返し配置した総柄に仕立てる場合もあります。

なお、以下で紹介するテーマ例と「フルデザイン」の紐づけは、テーマの性質にもとづく編集上の紹介です。個々のテーマが実際にすべてフルデザインとして制作されたことを記録した一次データではない点はご了承ください。

ニット生地のスワッチを4〜5枚並べたフラットレイのコラージュ。総柄の動物モチーフ(フレンチブルドッグの顔を等間隔に並べた総柄)・ストライプ・グラデーションなど、構成の異なる柄が横並びで比較できる画角。真上からの俯瞰、均等な照明でそれぞれの柄の違いがわかりやすいカタログ風の見せ方

動物モチーフを全体柄にする — 恐竜・熊ストライプ・犬ストライプ・魚

制作デザイン集には、動物や生きものをモチーフにした総柄のテーマ例が複数存在します。恐竜、熊ストライプ(ベビー熊を含む)、犬ストライプ、魚(Fish)といった名前がそれです。

これらに共通するのは、ひとつの生きものの姿を大きく描くのではなく、同じモチーフを繰り返し並べて生地全体の柄にするという考え方です。ストライプという名前がついているテーマがあることからもわかるように、縞状に並べる・散らして敷き詰める、といった総柄ならではの構成が可能になります。

恐竜や熊、魚といったモチーフは、うちの子自身の写真というより、遊び心のあるキャラクター的な柄として選ばれる傾向があります。実際、この手のモチーフはサイズ展開のキッズ8〜14歳とも相性がよく、親子でおそろいの一着を考える際の候補にもなり得ます。ただし、こうした活用例が実際に多いかどうかまでは制作デザイン集から確認できないため、あくまで「選べる方向性のひとつ」としてご案内します。

色そのものをデザインにする — タイダイ

同じフルデザインでも、まったく違う発想のテーマ例がタイダイです。タイダイは、生地を染め分けたようなにじみ・グラデーションが特徴の柄で、動物モチーフのような具体的な形を持ちません。

恐竜や熊ストライプが「モチーフを並べる」柄だとすれば、タイダイは「色の移り変わりそのもの」を柄にする発想です。うちの子の毛色に近い配色を選ぶこともできますし、まったく別の色合いで遊ぶこともできます。写真の再現度よりも、色の組み合わせを楽しみたい方に向いているテーマ例といえます。

4色までの制約と、フルデザインの向き合い方

ここで気になるのが、色数の扱いです。tricopetのインターシャニット製法では、デザインに使える色は4色までという制約があります。生地全体を柄で埋めるフルデザインは、一見すると色数が必要に思えるかもしれません。

実際には逆で、フルデザインほど「4色の中でどう見せるか」という設計が効いてきます。恐竜や魚のようなモチーフ柄は、輪郭線と背景色を絞り込むことでシルエットがはっきりし、タイダイのようなグラデーション柄は、隣り合う色の組み合わせ次第でにじみの印象が大きく変わります。色数の少なさは制約であると同時に、フルデザインらしい潔さを生む条件でもあります。

デザインはLINE相談で一緒に決められる

フルデザインを検討する場合も、進め方は他のデザイン種別と同じです。公式LINEでのデザイン相談を起点に、写真や参考イメージの共有→下書き確認→正式なデザイン(Artwork)作成→修正→注文、という流れで進みます。恐竜やタイダイのように具体的な柄イメージがある場合は、参考画像を用意しておくと、4色の中でどう再現するかの相談がスムーズです。

重要な前提: フルデザインを選んだ場合も、ニットセーターを着るのはペットではなく飼い主(人)です。うちの子をモチーフにした柄を編み込んだセーターを、飼い主自身が身につけるというtricopetの基本コンセプトは、どのデザイン種別を選んでも変わりません。

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まとめ

  • フルデザインは、写真をそのまま写し取るのではなく、全体を柄として構成するデザイン種別
  • 恐竜・熊ストライプ・犬ストライプ・魚は、動物モチーフを繰り返し配置する総柄の実例
  • タイダイは、モチーフではなく色の移り変わりそのものを柄にする実例
  • インターシャニット製法の4色制約は、フルデザインでは「見せ方」を決める設計条件になる
  • どの柄で考える場合も、着るのは常に飼い主自身。決め方はLINEでのデザイン相談から

写真をそのまま写す以外の選択肢として、うちの子をモチーフにした柄で全体を包むという楽しみ方も、ぜひ検討してみてください。

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